【土讃線】大田口駅舎 取壊
- 建物・施設
大田口駅は1934年に土讃線の駅として開業しました。1970年に無人駅化され、簡易委託駅となりました。その後1987年の国鉄分割民営化に伴い、JR四国の駅となりました。島式ホーム1面2線を持つ交換可能駅で、特急列車同士の行き違いも可能です。
駅舎は改築されているものの、開業以来90年近くにわたって使用されています。その木造平屋建構造の建物は現在も維持されており、高知県内に残る木造駅舎の一つとして歴史的価値を有します。
2024年7月、老朽化を原因として屋根材の一部が落下する事故が発生。直ちに緊急点検が行われ、落下の恐れがある部分が撤去されました。長年使用されてきた木造駅舎の維持管理の課題が浮き彫りされました。そして駅舎自体の老朽化も進行している事情もあり、大田口駅の駅舎は、今年度中の取壊とホームのみの残存方針が当局から発表されています。
長きに渡り活躍してくれた駅舎に残された時間には限りがありそうです。ゆかりのある方は是非一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
PHOTO:PIXTA