山陽本線尾道駅 旧駅舎 建替
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JR西日本山陽本線の尾道駅旧駅舎(広島県尾道市東御所町1-1)が建て替えとなり、127年の歴史の幕を閉じました。明治時代の1891年に開業し、尾道に暮らした文化人である林芙美子や志賀直哉、その他にも菊池寛や小泉八雲などが利用してきた歴史ある駅舎でした。文学好きの方は、この同じ駅舎に彼らが…としみじみされたこともあるのではないでしょうか。そして背後には桜の時期には多くの観光客が訪れる千光寺を抱く大宝山を、目の前には海と向島を擁する風光明媚な立地は常に尾道駅の自慢でした。そこに挟まれて建つ平屋でレトロな作りの駅舎は、長らく尾道の顔として地域住民からも観光客からも親しまれてきたものでした。残念ながら2017年5月15日をもって営業終了、取り壊しとなりました。新駅舎の竣工は2018年夏が予定されているとのことです。(2018年6月執筆)
PHOTO:PIXTA