旧盛岡馬検場 解体/取壊
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戦前から農耕馬や軍馬が多く飼育されていた岩手県盛岡市。その中で馬の競りが行われていた盛岡市松尾町の旧盛岡馬検場(岩手県盛岡市松尾町17-10)の木造建物が2017年1月に解体されました。堂々たる83年の歴史の閉幕です。
この馬検場は、もともと1904年から1912年まで現在の盛岡市清水町にあったものが同年松尾町に移転。移転後も1995年まで競りが行われていましたが、建物の老朽化により解体が決定。1989年に屋根の解体工事などを行っていたものの、基礎や柱などの痛みが激しく解体もやむを得ないという判断が下されたもの。馬検場の表に掲げられていた看板は新渡戸稲造の実弟で書家の新渡戸仙岳揮毫の書であり、盛岡市に寄贈されました。盛岡市は、馬検場の存在を歴史的に示す掲示板の設置などを検討しているとのことです。
(2018年6月執筆)