Final 2024年3月31日 記事【根室本線】金山駅 廃駅のイメージ画像 History 124年

【根室本線】金山駅 廃駅

  • 乗り物
  • 建物・施設

JR北海道根室本線の金山駅(北海道空知郡南富良野町字金山)が鉄道駅としての歴史の幕を下ろします。2016年の台風被害の影響で根室本線の一部区間(富良野駅 – 音別駅間)が不通となっており、以前から廃線がささやかれていましたが、残念ながら鉄路としての部分廃線の正式決定がなされました。交通路線としてバス転換が実施され、それに伴い当駅は鉄道駅としては廃駅となります。

金山駅は1900年、北海道官設鉄道十勝線の一般駅として開業しました。ここが当駅の鉄道駅としての起源となります。その後、官設鉄道への移管・金山森林鉄道開設と廃止・駅の無人化・国鉄分割民営化などの歴史を繋ぎます。以来長きに渡り地域の大切な駅として活躍してきました。

相対式ホーム2面2線を擁する地上駅で、跨線橋はなく構内踏切を渡る形でホームを往来します。ホームにあるレンガ造りの危険物倉庫が明治の雰囲気を醸し出し、レトロファンを強く引き付ける駅でもあります。周囲は鬱蒼とした木々と山に囲まれ、冬期は雪深い土地である金山駅。静かに120年を超える鉄道駅としての閉幕を待ちます。想いをお持ちの方は一度現地に足を運ばれてはいかがでしょうか。美しい歴史を誇る鉄道駅との最後のお別れとなるはずです。

(2022年2月執筆)

 

金山駅このレンガ作りの倉庫こそが金山駅ならではの特徴です。

 

金山駅今となっては見ることのできないかつての光景です。

 

金山駅多くの人々の大切な思い出を詰め込んで、その美しい歴史の幕を下ろします。

PHOTO:PIXTA

同じ都道府県の記事

同じカテゴリーの記事

ファイナルアクセス会社サイトはこちら

残り日数で探す

記事ランキング※24時間以内

Final Access Books

注目コンテンツ これが最後です

都道府県から探す