伊豆急行 クモハ103 引退
- 乗り物
1961年に製造された伊豆急行のクモハ103が、2019年7月に引退します。同車両は2002年、他の100系車両が老朽化に伴い引退した際に、事業用車両として唯一残ったもの。2011年に改修され営業用車両として復活し、臨時団体列車やイベント列車として活躍していました。
白と水色に塗装された1両だけの車両。車両の両側に運転台があり、レトロな雰囲気を残したままの姿は、多くの鉄道ファンを魅了してきました。また、伊豆半島の海岸を走る車両からの景色は絶景であり、特に夏期には冷房が付いていないため、窓を開け、風を感じながら素晴らしい眺望を楽しむこともできたようです。全国各地から多くの人々に親しまれてきたクモハ103ですが、安全設備の更新が困難になったことから、2019年7月に再び引退することが決まりました。
既に3月に引退記念イベントが行われましたが、今後も、イベントの開催、記念乗車券・記念グッズの販売が予定されているとのことです。引退まで残りわずか、最後にもう一度乗車してみてはいかがでしょうか。
(2019年4月執筆)
なかなかお目にかかれないような光景です。
これほど景色になじむ車両は数少ないのではないでしょうか。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA