釧網本線 南弟子屈駅 廃駅
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人気のない林の奥を進んだ先に突如現れる無人駅、南弟子屈駅(北海道川上郡弟子屈町熊牛原野144)が、2020年3月に廃駅となります。堂々たる91年の長い歴史の閉幕です。
所在地の熊牛はアイヌ語で「クマ、ウシ」。これは「魚を乾かす棚のあるところ」という意味のようです。すでに熊牛駅という名称が使用されていたことから、弟子屈の南方に位置するということでこの駅名になったようです。
駅前には民家や会社さんがあり、いわゆる秘境駅の感覚はないかもしれません。ただプラットフォームに立つと北海道の広大な大地が眼前に広がり、まさに北の国を実感できる駅です。地域の人々に寄り添い、地味ながらも地に足をつけた歴史を刻んできた南弟子屈駅。いよいよ歴史の閉幕です。この地にゆかりのある方も一度も足を運んだことがない方も廃駅となる前に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2020年1月執筆)
お馴染みの車掌車を利用した可愛らしい駅舎です。
この案内板の姿を見れる時間は少なくなってきました。
長きに渡り本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA