宗谷本線 南比布駅 廃駅
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宗谷本線(JR北海道)の南比布駅(北海道上川郡比布町北1線)が廃駅となる可能性が高まっています。2020年3月末に宗谷本線活性化推進協議会が、2021年春の当駅の廃止を容認したようです。おそらく苦渋の決断であったものと思われます。
1947年の北永山仮乗降場の開設に続く形で、1955年の気動車列車運行開始と同じタイミングで仮乗降場として開設されました。仮乗降場から南比布駅として昇格したのが1959年のことです。なおそれに先立つ1958年に初代の待合所が作られております。
田園地帯の中に静かに佇む南比布駅。見晴らしが抜群でホームからは大雪山系の雄大な山岳の景色を拝めます。周辺には民家が数軒点在するのみ。単線上の1面1線で、普通列車のみが停車する当駅。寂寥の大地にポツンとたたずむとても可愛らしい駅です。北海道の大地を体感できる駅としてコアな鉄道ファンに人気です。
66年の堂々たる歴史の閉幕が近づいております。ゆかりのある方もそうでない方も一度現地を訪問されてはいかがでしょうか?きっと歴史の重みと美しいメッセージを受け取れることでしょう。
(2020年4月執筆)
この駅舎は残念ながら2014年に解体されてしまいました。
残り少ない時間ですが、よろしくお願いいたします。
PHOTO:PIXTA
追記・・JR北海道は当駅の廃駅を正式に発表しました。2021年春のダイヤ改正をもって当駅は廃止されます。(2020年12月)
VIDEO : Rail工房天都 様