【宗谷本線】 恩根内駅 廃駅
- 乗り物
- 建物・施設
宗谷本線（JR北海道）の恩根内駅（北海道中川郡美深町字恩根内）が廃駅となる可能性が高まっています。2020年3月末に宗谷本線活性化推進協議会が、2021年春の当駅の廃止を容認したようです。
1911年に名寄駅-恩根内駅間（鉄道院）の開業と同じタイミングにて一般駅として開設。ここが当駅の歴史の始まりです。そのあと1949年の国鉄への移管、1987年の国鉄分割民営化などを経て、現在に至るまで歴史を繋いできました。
単式ホーム1面1線の地上無人駅。駅名は所在する地名であり、アイヌ語の「年輪を重ねた」いう意味をもつ「オンエナネイ」を由来とするとするようです。周辺はかつて林業が栄え、当駅は木材の出荷駅としての機能を維持。千鳥配置の相対式2面2線のプラットフォームを有していました。時代の変遷とともに産業が廃れ、駅舎も有人時代の木造駅舎、車掌車改造駅舎をへて、1993年に現在の駅舎になっております。この新しい駅舎は地域の方にとって大切な場所であり、綺麗に維持されているようです。
110年の堂々たる歴史の閉幕が近づいております。ゆかりのある方もそうでない方も一度現地を訪問されてはいかがでしょうか？きっと歴史の重みを感じ取れることでしょう。
（2020年4月執筆）
北海道らしい大地を見渡せます。
当たり前であった駅看板のある景色に残された時間は長くありません。
PHOTO:CRENTEAR様
追記・・廃駅可能性が著しく高まっていた同駅ですが、北海道美深町が恩根内駅の存続を正式決定したようです。 （2020年8月）
追記・・本駅は2024年3月15日をもって廃止となります。 （2023年12月）
