石北本線 東雲駅 廃駅
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JR北海道_石北本線の東雲駅(北海道上川郡上川町字東雲)が廃駅となる可能性が高まっています。2020年3月に川上町が、2021年春の当駅の廃止を容認したとの報道がありました。
当駅は1960年に日本国有鉄道(石北線)の東雲仮乗降場として開業。ここが当駅の歴史の始まりです。そのあと1961年の石北本線への改称、1987年の国鉄分割民営化・一般駅への昇格などを経て、現在に至るまで歴史を繋いできました。
単式式ホーム1面1線の地上駅。かつて大きな待合室(解体済)があり、現在では物置が待合室機能を兼務。自動販売機のない無人駅(上川駅管理)で、トイレも未設置です。国道駅のそばに位置し、周辺に民家も点在しますが、利用者は少ないようです。
かつてブロック積みの堅牢な待合室が存在し、鉄道ファンのみならず、北海道を走るライダーの休養所としても愛されていました。内部の足元には砂利が敷き詰められ、通気性が悪く薄暗い建てつけ。快適な空間ではなかったようですが、不思議な魅力がありました。駅ノートにはこの駅を愛するファンのメッセージが沢山記述されていたとのこと。
ファンの多かった待合室の解体という悲しい出来事を経て、いよいよ廃駅の可能性が高まっております。61年の堂々たる歴史の閉幕となります。ゆかりのある方もそうでない方も一度現地を訪問されてはいかがでしょうか?北の鉄路の歴史ロマンを確かめることができるでしょう。
(2020年5月執筆)
思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
駅の案内看板に残された時間も長くないかもしれません。
あとわずかな期間かもしれませんが、最後までよろしくお願いいたします。
PHOTO:PIXTA
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