広尾線 幸福駅 廃駅
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1987年2月2日をもって、1956年に開業した幸福駅(北海道帯広市幸福町東1線159)が広尾線の廃線に伴い廃止されました。
幸福駅は、広大な自然豊かな場所に位置する木造の駅舎が特徴の駅。鉄道駅時代は待合室として利用されていましたが、縁起の良い駅名とあって幸せを願う観光客が来訪記念として名刺を添付するようになりました。その人気はテレビでも放映され、帯広駅側に2駅ほど進んだ愛国駅と併せて「愛国から幸福ゆき」という切符が登場。4年間で1000万枚も売れるなど当時は一大ムーブを巻き起こしました。現在は駅舎がリニューアルされ、恋人の聖地No.1の観光名所となっています。
30年間に渡り多くの観光客の願いを受け止めてきた同駅。鉄道は廃止となりましたが、今後も帯広随一の観光地として親しまれていくでしょう。同駅に思い出のある方は、この場所にもう一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2020年4月執筆)
ARTWORK : 棚町宜弘 様