根室本線 糸魚沢駅 廃駅
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JR北海道根室本線の糸魚沢駅(北海道厚岸郡厚岸町糸魚沢)が、2022年春のダイヤ改正にて廃駅となる可能性が高まっています。
同駅の設置は1919年。国有鉄道の開業(厚岸・厚床間)に伴う一般駅としての歴史の始まりでした。その後、旅客扱の開始・駅舎の改築・国鉄分割民営化・無人駅化等の歴史を繋ぎます。
単式1面1線ホームの地上駅ですが、かつては相対式2面2線の交換可能駅でした。そして立派な木造駅舎(2015年解体撤去)を備えていたことでも有名。木造平屋建でホーム側の屋根がそのままホーム上のひさしとなる構造です。このクラシックな駅舎に魅かれて駅を訪れる人々が沢山いたそうです。
「糸魚沢駅は何回も通った駅なのです。私は北海道の湿原が大好きで、特に糸魚沢駅と厚岸駅間の湿原地帯が一番のお気に入りです。かつて存在した美しい木造駅舎がたつホームに降り立つと、旅路の始まりを実感したものです。いよいよ廃駅が近づいているようですので最後に何回か足を運びます。関係者の皆様、残り少ない時間かもしれませんが、この美しい駅の運営をよろしくお願い申し上げます。」旅好きの野鳥愛好家様の言葉です。
地域の大切な歴史をつないできた糸魚沢駅。ご興味のある方は廃駅前に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2021年10月執筆)
懐かしい思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
屋根がホーム上のひさしになる木造駅舎は多くの鉄道ファンを魅了しました。取壊が惜しまれます。
長きに渡り地域の大切な駅でした。心より感謝申し上げます。
PHOTO:PIXTA
追記・・JR北海道から正式発表がありました。当駅の廃止は2022年3月12日です。