【肥薩線】 渡駅舎 解体/取壊
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2021年12月16日にJR肥薩線渡駅(熊本県球磨郡球磨村大字渡)の木造駅舎の解体作業がはじまりました。
渡駅の木造駅舎の誕生は1908年頃。球磨川沿いを走る線路(八代-人吉間)の開通に期を同じくして建設されます。その後、駅の無人化(1986年)や村による駅舎の購入(2015年)などの歴史をつなぎます。100年以上の長い期間にわたり修理改修されながら利用され続け、地域の大切な拠点として住民に愛され続けてきました。しかし2020年の熊本豪雨で大きく被災し壊滅的な損傷を受けてしまいます。天井まで浸水するほどの被害の影響は大きく、ついに改修困難の判断がされたようです。
かつては多くの人であふれ、地域住民の大切な拠点として人々の人生を見つめてきてくれた渡駅舎。美しい木造駅舎はきっと人々の心の中に永遠に記憶されることでしょう。
(2021年12月執筆)
地域住民の大切な思い出を詰め込み、その美しい歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA