【留萌本線】秩父別駅 廃駅
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留萌本線(JR北海道)の秩父別駅(北海道雨竜郡秩父別町秩父別)が2026年3月末をもってその歴史の幕を下ろします。
JR北海道と周辺沿線4町の間で廃線に関する協議が続いていましたが、正式に合意が形成されました。北海道新聞の発表によると石狩沼田駅・留萌駅間に関しては2023年3月、深川駅・石狩沼田駅間は2026年3月末の廃止とのことです。したがってこの区間内にある秩父別駅の歴史の閉幕となります。
秩父別駅は、1910年に鉄道院留萠線の開通に伴い筑紫駅として開業。ここが当駅の起源となります。開業後は地域の交通の要所として活躍。駅名改称・国有鉄道への移管・駅舎の改築・荷物/貨物取扱い廃止・JR北海道への所属などの歴史を繋ぎます。
単式ホーム1面1線を有する地上駅で、かつては相対式ホーム2面2線を有し列車交換も可能でした。現在では深川駅が管理する無人駅です。
「秩父別駅周辺は米の栽培が盛んです。米穀工場や農業用の倉庫が並び当地の景色を彩ります。そしてこの駅の周りには花が植えられていてとても綺麗なのです。駅舎の雰囲気もレトロで可愛らしいし、私にとってお気に入りの駅の一つです。廃駅が確定してしまいましたが、まだ数年間ありそうです。まだまだこれから思い出を作りますからね。」東京都在住の鉄道ファンの言葉です。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2022年8月執筆)
長きに渡り駅を訪れる人々を迎えてくれた待合室です。
この駅名標に残された時間には限りがあります。
沢山の思い出を詰め込んでその歴史の最終コーナーを回り始めました。
PHOTO:PIXTA