山陽電鉄3000系3000号 引退
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兵庫県の山陽電鉄で長らく活躍した3000系3000号がラストランを迎えました。54年の歴史の閉幕です。
同車は1964年に登場、他の車両には鋼製車体が多い中で3000号はアルミ車体として落成し、翌年鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。当時アルミは高価で加工もしにくかったのですが、海沿いを走る山陽電鉄線には最適な素材であったのです。姫路からJRと並走しつつ海のそばを駆け抜け、阪急及び阪神神戸三宮まで乗り入れました。しかし3000号は登場から50年以上も経過したことで置き換え対象となり、2017年11月に一般営業を終了し、その後の記念イベントを最後に引退しました。3000号は運行に幕を閉じましたが、3000系列全体ではまだまだ神戸から姫路まで運用を続けています。そう遠くない完全引退の前に、ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか?
(2018年5月執筆)
PHOTO:PIXTA