西鉄8000形車両 引退
- 乗り物
福岡県の西日本鉄道(西鉄)で特急用として活躍した8000形車両が引退しました。同車は1989年に、白と赤のカラーリングで6編成がデビューしました。前面から運転席横までカバーする窓と、運転席後ろの席の大きな1枚窓が特徴的で、景色を楽しみたい子どもたちに大人気でした。主に特急運用に入り、西鉄福岡(天神)から大牟田までを約65分で結びました。追加料金不要の特急ではトップクラスの速さと快適性を誇っていましたが、2編成が観光列車「旅人」と「水都」に改造されたほかは2016年末までに廃車となり、残った2編成も後継の3000形に後を譲り、2017年10月に完全引退しました。28年間の歴史の閉幕です。
同社の他の車両と比べても他にない色合いで福岡のターミナルから大牟田まで颯爽と駆け抜けたこの車両は、これからも多くの地元住民やファンの記憶に留まり続けるでしょう。
(2018年6月執筆)
川にかかる鉄橋を走る8000系です。とてもよく似合います。
シンプルで美しい車体です。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA