東大阪市旭町庁舎 解体/取壊

  • 建物・施設

近鉄瓢箪山駅から北に延びる商店街アーケードをくぐり抜け、さらに北進すると左手に東大阪市の旭町庁舎(大阪府東大阪市旭町1-1)が見えてきます。コンクリート打ち放しで反った屋根と出入口上にある大きな庇(ひさし)が特徴的な同建物は、旧枚岡市の市庁舎として1964年に竣工しました。関西の近代建築の金字塔と呼ばれながらどこか日本の社寺を感じさせる表構えは壮大で独特な存在感を放っています。1967年、現在の東大阪市に変わってからは保健センターや図書館に通う親子も多く、ママ同士のコミュニティ作りにも貢献していました。完成してから半世紀以上が経ち、同建物は老朽化の進行や耐久性の問題もあると、市は新庁舎の建設を決定。2018年4月、地域住民だけでなく専門家や建築関係者にも愛された歴史的建物の解体が始まりました。54年の歴史の閉幕です。(2018年6月執筆)

 

 

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