石勝線夕張支線 鹿ノ谷駅 廃駅
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北海道夕張市にあるJR北海道石勝線夕張支線の鹿ノ谷駅(北海道夕張市鹿の谷三丁目)が廃駅となります。鹿ノ谷駅は1901年に開業し、石炭輸送の貨物列車が行き交っていた頃には、駅周辺に夕張炭田の炭鉱住宅が多く立ち並んでいました。石炭の輸入販売を行っていた北海道炭礦汽船の全盛期の頃には、幹部の住居のある高級住宅街ともなりました。現在では廃校となった、北海道夕張北高等学校と北海道夕張工業高等学校への通学に使う学生でもにぎわいました。しかし、炭鉱の衰退と過疎化により、2011~2015年の乗降人員調査では、1日10名以下まで利用客が減少。そして2019年4月1日には、新夕張駅~夕張駅間の廃止により、鹿ノ谷駅も廃駅となります。117年の堂々たる歴史の閉幕です。昔、通学に使っていた方や思い入れのある方は、廃駅となる前に最後に一度、現地を訪れてみてはいかがでしょうか。(2018年10月執筆)
真っ白なホームに車両が入ってきます。
ホームの正面はすぐ雪の壁です。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA