日高本線 蓬栄駅 廃駅
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JR北海道日高本線の蓬栄駅(北海道日高郡新ひだか町三石蓬栄)が62年の歴史に幕を下ろす可能性が高まっています。1958年に開業した当駅は、水田と牧場に囲まれたのどかな雰囲気の駅です。蓬栄駅の西側には、「蓬栄岩」と呼ばれる大きな岩が見えます。これは2つの岩で構成されているもので、その高さはなんと60メートル。ホームからも見えるこの岩は、「川から降ってきた怪獣と住民が戦い、その戦いの末に命を失った怪獣がそのまま岩になった」という言い伝えがあります。ちなみに「蓬栄駅」の駅名は、この岩の名前と繁栄を願う気持ちを合わせて名付けられたものです。
しかし、現在日高本線は2015年に受けた高波の被害により一部の区間で運休中。蓬栄駅も今は電車が走っていないため、バスによる代行輸送が行われています。この運休中の区間については、復旧の目処が立たないという理由から2020年に廃止となってしまうようです。それに伴い、蓬栄駅も鉄道駅として62年の歴史を終えることになる可能性が高いと言えます。蓬栄岩を駅のホームから眺められるのもあとわずかかもしれません。一度現地を訪れてその姿を目に焼き付けておいてはいかがでしょうか。
(2018年11月執筆)
ぽつんと佇む可愛らしい駅です。
長きに渡り本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
追記・・日高線の一部区間のバス転換が正式決定しました。2021年の3月をもって当駅は廃駅となります。(2020年8月)
VIDEO : 北海道ファンマガジン 様