多扉車「京阪5000系」 引退
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2021年3月末までに、京阪電鉄に残っていた国内初の多扉車「京阪5000系」が引退予定です。当地にこの車両が登場したのは1970年頃のこと。1車両に5、6カ所のドアを持つことが大きな特徴です。通勤ラッシュ時の乗客の昇降時間を短縮するために開発されました。日本の高度経済成長期を支えてくれた「通勤地獄」を象徴する車両といえそうです。
「ラッシュ時は5つの扉、平時には3つの扉が開閉する個性的な車両です。この車両にのると確かに少し混雑が緩和されたような気がします。若き日の毎朝の通勤を思い出します。当時は特別な感情はなかったのですが、引退と聞くと切なくなってしまいます。私のビジネスマン人生と重なるもので。長きに渡り本当にお疲れ様でした。」60歳代男性の声です。
乗客の安全性を確保するためのホームドアの設置に伴い、引退する「京阪5000系」。一つの時代の終わりを意味するのかもしれません。日本の経済成長を象徴する名物車両の引退に各地からねぎらいの言葉が届いているようです。
(2020年7月執筆)
永久保存版のメモリアル商品としてお手元に置いてみてはいかがでしょうか。
VIDEO : 毎日新聞 様
追記・・最終運行は2021年1月29日で確定しました。