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北海製缶 小樽工場第3倉庫 解体か

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北海製缶小樽工場第3倉庫(北海道小樽市港町4-6)が解体される可能性が高まっております。

同倉庫の建設は小樽運河完成の翌年、1924年です。小樽運河用の埋め立て造成地に地盤補強して建設されました。建築物として著名な小樽の銀行群と同じ時期に建てられた鉄筋コンクリート製の堅牢なビルです。機能性を重視したその外観が名高く、2012年に小樽市の歴史的建造物にも指定されました。

小林多喜二の「工場細胞」の舞台であることでも知られる同ビル。「その一角に超弩級艦のような灰色の図体を据えていた。それは全く軍艦を思わせた」との記述があります。また仮面ライダーの敵役「ショッカー」の秘密基地に使われたこともあるそうです。

北洋漁業と小樽地域の発展に大きく寄与した小樽工場第3倉庫。同ビルに強い思い入れをもつ人も少なくないとのこと。管理者たる北海製缶は解体を決定したようですが、歴史遺産的価値をもつ建物であるため小樽市は保存活用の方法を模索しているようです。今後の動向が注目されます。

(2021年1月執筆)

 

美しい歴史が繋がってほしい。多くの方の願いが届くのでしょうか。

PHOTO:PIXTA

 

小林多喜二の「工場細胞」の舞台となっている同ビル。

この機に永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?

 

VIDEO : 北海道ファンマガジン 様

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