ENEOS 和歌山製油所 稼働停止
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石油元売り最大手ENEOS和歌山製油所(和歌山県有田市初島町浜1000番地)の稼働停止が正式に発表されました。正確な日付は未定のようですが令和5年中での停止方針とのことです。
当製油所の操業開始は1941年。当時の東亜燃料工業和歌山工場としてその歴史の歩みを始めます。その後、太平洋戦争中の空襲による工場機能の壊滅的破壊とその5年後の再開、社名変更、管理会社の合併等の歴史を繋ぎます。
「私は写真愛好家です。特に人々の日常の営みを撮影対象にしているのですが、この工場の夜景の美しさは圧巻です。山中にとてもよい撮影スポットがあるのですが、幾度となく足を運びました。地元のミカンを頂きながら心優しい農家さんとおしゃべりした日が思い出されます。この夜景が見られなくなると思うと寂しいのですが、それよりも地域経済の影響を思うと心が痛みます。この工場で働く多くの方の生活を支えてくれた大切な存在であったと思うのです。うまく産業転換がなされ地域の灯が輝き続けることを切に願っています。」大阪府在住の男性の言葉です。
80年以上の期間に渡り当地に根をはってきた工場の閉鎖はショッキングなニュースとして受け止められています。形を変えてでも、地域の灯がともり続けることが望まれます。
(2022年1月執筆)
追記・・当施設は2023年10月が操業停止の目途になる旨が発表されました。
戦前から日本経済にとって大切な拠点でした。
地域の人々の生活をささえてくれた工場でもあります。
多くの人々の思いを詰め込んでその歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA
VIDEO : ENEOS TV 様