流氷砕氷船 おーろら2 運航終了
- 乗り物
1995年の開業以来27年間、流氷観光船(冬季)・知床観光船(夏季)として地域観光を牽引してくれた「おーろら2」号。2022年3月21日に最終航海が行われました。
おーろら2の竣工・就航は共に1995年。楢崎造船建造、全長45.0m・全幅10.0m、旅客定員は420名。最大速力は14ノット、氷海速力が3ノット。上記のスペックを備えます。
「夏の知床観光船としての船旅もよいですがやはりこの船は流氷観光船としての航海が面白い。寒さに震えながらも流氷帯に入った時の感覚は特別なものです。私の子供がこの船が大好きなため、寒さに弱い私も重い腰を上げて、冬の氷の海に赴いたものです。引退と聞くと、もっと乗船しておけばよかったと後悔しております。いままでありがとうございます。当地ならではの景色を演出してくれたその営みは決して忘れないですからね。」北海道在住のお母さんの言葉です。
北の海で乗客に笑顔を与えてくれたその歴史は永遠に記憶されることでしょう。
(2022年3月執筆)
懐かしい思い出が甦る方も多いのではないでしょうか。
多くの人々の大切な思い出を詰め込んでその美しい歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA