【南阿蘇鉄道】高森駅舎 解体/取壊
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南阿蘇鉄道の高森駅舎(熊本県阿蘇郡高森町高森)が解体されます。2016年の熊本地震により甚大な被害を受けた南阿蘇鉄道。現地では「創造的復興」が進んでおります。この計画の一環の中で高森駅の再開発が実施されますが、それに伴い現高森駅舎は取壊されます。
高森駅の開業は1928年。国鉄駅としての開設がその歴史の起源となります。その後、1986年に南阿蘇鉄道に転換し、現在に至るまで当地の交通の要所としての歴史を繋いでいます。現在の駅舎は1987年改築。地域の風景と調和した特徴ある駅舎が当地への観光客を迎えます。
「高森駅はお気に入りの駅の一つ。SL車両の展示とトロッコ列車で知られる高森駅にはよく足を運びました。いよいよ取壊しですね。新しい高森駅が誕生すると思いますが、いままで頑張ってくれた高森駅舎に心から敬意を表したいです。」熊本市内在住の鉄道ファンの言葉です。
2023年に予定される全線開通の際には新時代を象徴する新駅と出会えそうですが、現在の駅舎が果たしてくれた役割を忘れたくないものです。
(2022年9月執筆)
地域の景色と馴染む美しい駅です。
当たり前であった景色に残された時間はあとわずかです。
多くの方々の思い出を詰め込んでその歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA