秋田臨海鉄道㈱ 解散
- 乗り物
- その他
秋田臨海鉄道㈱が2023年5月22日に正式に解散しました。
秋田臨海鉄道㈱は1970年に国鉄や秋田県などが出資する第三セクター方式で設立されました。ここがその歴史の起源となりそうです。翌1971年、奥羽本線貨物支線の秋田港駅から港湾沿いに南北に延びる南線と北線を開業。向浜地区・内港地区・大浜地区・飯島地区等の臨海部を発着する各種製品や原材料等の物流輸送を通じて、地域経済の発展に大きく寄与してきました。
しかし時代の変化の影響は大きく、事業の縮小が続いていました。会社の解散に先立ち既に2021年3月末をもって全事業は終了しております。そして正式に株主総会において会社の清算決議が承認されました。
半世紀以上の期間に渡り当地の大切な景色であった鉄道会社の消滅は地域住民にとって寂しいニュースとしてとらえられているようですが、秋田臨海鉄道の地域への貢献が色あせることはなさそうです。日本鉄道史に堂々たる足跡を刻み込みその歴史の幕をおろしました。
(2023年5月執筆)
長きに渡り地域の大切な景色でした。お疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA