【落石海岸三里浜】トーチカ
- 建物・施設
第二次世界大戦中に本土防衛のために建設された小型の要塞です。
落石三里浜のトーチカは1941年12月の太平洋戦争勃発後に建設されたものとされています。特に1942年のミッドウェー海戦の敗北以降、戦況が悪化したことを受けて、根室半島のトーチカ等の防衛陣地が1944年夏頃から1945年にかけて構築されました。
しかし、敵軍の本土上陸は実現せず、戦後は放棄されたトーチカは風雨や波に晒され続けました。当初は崖の上に埋められていましたが、海岸線の浸食等を起因として海岸に落下しました。
荒涼とした海岸に寂しく佇むトーチカは、戦争の悲惨さを静かに語りかけています。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2024年1月執筆)
PHOTO:写真AC