【根室本線】東滝川駅 廃駅
- 建物・施設
東滝川駅は、1913年11月10日に国有鉄道の幌倉駅として開業しました。当初は下富良野線(現在の根室本線)の分岐点として重要な役割を果たしていました。1950年に駅舎が改築され、1954年11月10日に東滝川駅に改称されました。この改称は、滝川市内の町字改正に伴うものでした。
駅は相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、1950年に改築された木造平屋モルタル塗りの駅舎が特徴的でした。全国的にも数少ない木造駅として鉄道ファンに親しまれてきました。駅の周辺は北海道滝川市の東部に位置し、住宅地が広がる静かな地域です。
多くの人々に愛される東滝川駅ですが、自動車の普及と道路整備により鉄道利用者が減少し、近年は1日平均乗車人員は10人以下の状況が続いていました。維持費の問題から、JR北海道は2025年3月15日のダイヤ改正で東滝川駅を廃止する方針を示しました。
東滝川駅は、100年以上にわたり地域の交通の要所として機能し、滝川市の発展に貢献してきました。廃駅を前に、この歴史ある駅を訪れ、木造駅舎の風情や鉄道の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
(2025年3月執筆)
あたりまえであった光景は永遠の記憶となります。
美しい営みの終焉です。
長年に渡り、地域をお守り頂きありがとうございます。
PHOTO:写真AC