昇仙峡馬車 運行終了
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山梨県甲府市北部に位置する昇仙峡（山梨県甲府市猪狩町）は長い歳月をかけて削り取られた岩の断崖や奇岩・奇石がある自然豊かな観光スポットです。その昇仙峡に「トテ馬車」と呼ばれる観光馬車がありました。馬の足音がトテトテと聞こえる事からそう呼ばれ1947年頃に登場。幌のかかった馬車には15人が乗ることができ道産子馬が1頭でひきます。馬を操る御者（ガイド）が岩などの紹介をしながら約2キロの渓流沿いの遊歩道を40分かけてのんびり進みます。道の状況に合わせて舗装道路ではなく地面を選ぶ細かい心遣いのガイドさん。短くて太い足の愛らしい馬。多くのファンがついていました。
ただ近年はその台数も減り、最盛期には20台くらいあった馬車も1台に。利用客の減少や後継者不足などで2017年8月に運行を終了しました。堂々たる70年の歴史の閉幕です。「当たり前に見慣れた光景がもう見れないとなるととても寂しい」という声が各地から聞こえてきます。
（2018年2月執筆）
古きよき景色です。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
