きのくに線 113系車両 引退
- 乗り物
JR西日本きのくに線(御坊~紀伊田辺駅間)の113系車両が2020年3月13日に引退しました。春のダイヤ改正に合わせた車両の入れ換えに伴う退役になったようです。きのくに線への車両導入は2002年ですので18年の歴史の閉幕となります。
国鉄の時代には一般的であった113系ですが、現在ではJR西日本の一部路線でしかその姿を見ることのできない希少な車両です。しかもきのくに線を走る113系は運転席のない中2両を改造した2両編成。その希少性からコアな鉄道ファンが多く存在したようです。
シンプルな青色の塗装は車両は和歌山県の田舎の景色によく調和し、鉄道ファンのみならず、地域の人にも人気の車両でした。また車両の形状は食パンにたとえられ「食パン電車」のニックネームもついていました。古い車両のため、モーター音も大きく、座席もほぼ直角。決して乗り心地はよいとは言えなかったようですが、そこにレトロな魅力を感じるファンが沢山いたようです。
長きに渡り本当にお疲れ様でした。地域の景色の大切な一部がまた姿を消してしまいましたが、その美しい歴史は永遠に記憶されることでしょう。
(2020年3月執筆)
食パンのような形状がとてもチャーミングでした。
和歌山の美しい景色に見事に調和しました。
長きに渡り本当にありがとうございました。
PHOTO:PIXTA