阪急3000系 引退
- 乗り物
阪急カラーであるマルーン色を全体にあしらった名車、阪急3000系が2020年5月初旬に阪急電鉄正雀工場に回送されました。事実上の引退となります。56年の堂々たる歴史の閉幕です。
高度経済成長期にある1964年、複数の電圧にスイッチひとつで対応できる車両として誕生した同車両。明治時代より受け継がれる木目のデザインは、現代においても真新しさを感じさせるとあって鉄道ファンの間では人気を博していました。また、30~40年が寿命といわれる鉄道車両ですが、時代の流れに沿った設備のメンテナンスが行われる一方、ヨロイ戸といった立ち乗客への配慮は昔のままなど、常に車両としてベストな状態を保っていました。長く愛された3000系も代替車両の活躍により運行数が減少。遂に引退を迎えることになりました。
もし、同車両に思い出のある方は、最盛期だった懐かしいあの頃に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(2020年5月執筆)
レトロ感のある美しいデザインです。
半世紀に渡り、阪神地域の景色の一部であり続けてくれました。本当にお疲れ様です。
PHOTO:PIXTA
限定版の商品も出ているようです。将来、貴重なものになるのでしょうか。