大館市役所庁舎 解体/取壊
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大館市役所庁舎ビル(秋田県大館市中城20)がその役割を終えます。長年の年数経過による劣化や耐震性問題等を理由とするようです。
1953年に周辺の官庁街一帯が焼失してしまった焼失風呂屋町大火。この大火事を受けて翌年に建築された鉄筋コンクリート製の3階建ての建物。これが大館市役所庁舎ビルです。
建設以来長きに渡り市民に行政サービスを提供してきた建物ですが、特筆すべきは正面玄関のらせん階段とドーム。歴史的な価値があるとされています。らせん階段は正面玄関を進んだその先にあり1階から3階の上の踊り場までを連結します。らせん階段と約12メートルのドーム構造の天井までの開放的な空間は高い格式を感じさせ、市民の誇りともいえるものであったそうです。
残念ながらこの格式あるらせん階段とドーム天井も含めて解体されるようです。大館市民に多くの思い出を与えてくれた大館市役所庁舎ビル。きっと市民の心の中に永遠に記憶されることでしょう。
(2021年6月執筆)
大館市民の多くの方の思い出がつまった建物です。
長きに渡りお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA