旭川市役所庁舎 取壊
- 建物・施設
旭川市役所庁舎(北海道旭川市6条通9丁目)がその歴史の幕を下ろします。既に新庁舎が完成し、その機能移転を待つのみの状態。2023年11月に現庁舎の機能はすべて移転し、それに伴い建物自体も取壊されるとのことです。
1958年に完成した現庁舎ビル。れんがとコンクリートを組み合わせたデザインが特徴的で、日本建築学会賞を受賞した建物としても知られます。その文化的価値から保存を求める声もあるそうですが、維持コスト等諸事情を勘案して取壊が決定しているそうです。
「私は建築家です。この建物の大ファンでよくプラッと足を運ぶ場所なのです。文献から設計者の佐藤武夫氏の強き思い等を知り、ますますこの建物への敬意を新たにしたものです。当地に住む私にとっても人生の節目で訪れた場所でもあり、個人的な思い出も数多く詰まっています。いよいよお別れですね。長きに渡り本当にお疲れ様でした。」当地在住の男性の言葉です。
現在の光景に残された時間はあとわずか。ご興味のある方は一度現地に足を運ばれてはいかがでしょうか。
(2023年6月執筆)
建築家「佐藤武夫」氏。氏が設計を手掛けた建物です。
この機に永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?