蔵前橋
- 建物・施設
蔵前橋(1924年着工、1927年竣工)は、関東大震災の復興計画により架橋された隅田川に架かる橋です。その設計は井浦亥三氏、下部工事は復興局の直営施工、上部工事は石川島造船所が手がけました。稲の籾殻をイメージする黄色に塗装され、長さは173.2m、幅は22.0mのスペックを誇り、上部に視線を遮るものがない上路式のアーチ橋であることも特徴的です。
かつては「富士見の渡し」と呼ばれていた渡船場があった場所であるという史実を有します。その歴史的価値が認められており、都選定歴史的建造物、土木学会選奨土木遺産に認定されています。
下町情緒あふれる隅田川に架かる美しい蔵前橋。ご興味のある方は一度現地に足を運ばれてはいかがでしょうか。
(2023年7月執筆)
PHOTO:写真AC