清水谷戸トンネル
- 建物・施設
1887年に建設された清水谷戸トンネルは、現役のものとしては日本最古の鉄道トンネルです。神奈川県横浜市に位置し、JR東海道本線の横浜駅と戸塚駅の間にあります。上り線のトンネルが最初に建設され、その側壁が垂直な逆U字形であることを特徴とします。下り線トンネルは、11年後の1898年に建設されました。このトンネルの完成は、後に日本全国に跨る鉄道網が完成する過程の重要な第一歩となったとされます。
地理的にも重要な位置にあり、このトンネルの保土ヶ谷寄りの川は東京湾に、戸塚寄りの川は相模湾に流れ込む分水嶺となっています。またトンネル上部はかつての武蔵国と相模国の境界でもありました。現在もJR東海道本線の横浜駅と戸塚駅の間で使用されており、現役で活躍中。その歴史的な価値が評価され、上り線・下り線ともに土木学会選奨土木遺産に認定されています。
横浜市保土ケ谷区にも歴史ロマン溢れるトンネルが存在します。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2023年12月執筆)