富山地方鉄道14722号+172号 運行終了
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富山地方鉄道の14720形「14722号」とクハ170形「172号」の2両が、2019年12月に引退し、57年の歴史に幕を下ろすことになりました。1962年に日本車両で製造された車両で、製造当初は3両編成でしたが7年後に2両編成に。白地の車体に窓周りはグレー、赤い帯が入ったレトロな車両は長く愛され、富山地方鉄道の顔として活躍してきました。
富山市を起点として沿線には立山・黒部アルペンルートや宇奈月温泉・黒部峡谷といった観光地を擁しており、壮大な景色の中を走行します。2011年の映画「RAILWAIS」では同車両が使用され多くの駅で撮影されたため、現在も映画のロケ地として観光客が訪れています。
残念ながら、代替車両の導入により12月に引退を迎えることになり、12月21日にラストランイベントが開催されました。イベントでは、鉄道全線の走破、記念撮影、オークションなども行われ、地元住民や鉄道ファンが別れを惜しんだということです。
(2019年12月執筆)
長きに渡り地域の景色を彩ってくれた車両です。本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA