高松琴平電気鉄道 23号 引退
- 乗り物
2021年9月のシルバーウィークの特別運行をもって、高松琴平電気鉄道 23号が引退します。
当車両のデビューは今から遡ること95年、1925年のことです。当時の大阪鉄道のデロ20形として製造され、1961年にことでんに譲渡されたものです。営業運転できる状態のものとしては日本最古の車両。「ことでん23号」の愛称で親しまれてきました。
導入当初は茶色とクリーム色の塗装。2015年春に懐かしの旧塗装(ファンタンゴレッドとオパールホワイト)に変更され、オールドファンを喜ばせてくれました。大正時代の雰囲気をまとう車両ということでファンの数は多く、クラシックな雰囲気をもつ同車両が香川県の美しい田舎をのんびりと走る姿はとても美しいものでありました。ただ古い車両です。車内車外に木材が利用されており、修繕は手間がかかります。その維持コストは大きく経営上の負担は小さくなかったようです。
琴平線、長尾線、志度線で活躍した同車両。同線の地域住民のみならず日本全国の鉄道ファンから惜別のメッセージが届いているようです。「ことでん23号は特別の車両です。木造部分が印象的な車内は独特の雰囲気。揺れないというと嘘になりますがそれもご愛敬です。周囲の景色とも完璧に調和していました。香川地域にとっても時代の一つの区切りだとおもいます。いままで本当にありがとう。そしてお疲れ様でした。」現地の鉄道ファンの言葉です。
お馴染みの顔ともお別れです。
最近ではお目にかかることのできない車内の雰囲気です。
長きに渡り本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
PHOTO:PIXTA
この機に美しい高松琴平電気鉄道の景色を確かめてみてはいかがでしょうか?
きっと現地に足を運びたくなることでしょう。
VIDEO:ayokoi 様