南風/しまんと 2000系特急型気動車 引退
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2021年3月12日。特急「南風」「しまんと」で活躍する2000系特急型気動車が引退します。
カーブの多い山岳区間の土讃線の速度向上を目標として開発された2000系。車体を内側に傾けて速度を落とさずにカーブを通過する振り子式システムが有名です。1989年から順次各路線に投入され、JR四国の各路線や土佐くろしお鉄道で活躍し続けました。特に「南風」に2000系が投入された路線区間(岡山―高知間)では30分以上の時間短縮を実現しました。
その後、後継車両となる2600系、2700系が登場。この新型車両に席を譲る形で「南風」「しまんと」で現役中の2000系特急型気動車も全便が新型車両に置き換わります。
「振り子システムが自慢の2000形は小回りの利くパワフルな気動車。しまんと特急としても大活躍してくれた車両です。私も多くの思い出があり、この軽快な車両が美しい四国の山を縫うように疾走する姿は紛れもなく地域の大切な景色でした。長い間、お疲れ様でした。沢山の思い出を頂きました。」四国在住の鉄道ファンの声です。
なお土讃線の「あしずり」、予讃線の「宇和海」において現役で残る2000系は今後も走り続けるようです。
(2021年1月執筆)
※ラストランイベントなどで大勢の方が一か所に集まることを現在のコロナ禍の状況においては推奨されていないようです。最終日のイベントへの参加を極力控え、むしろ日々営まれた日常の姿を見つめ、そっと遠巻きに最後のお別れをする。ファイナルアクセスが推奨するお別れ方法です。
当たり前に営まれてきた光景はもうすぐ見れないものになります。
地域の人々にかけがえのない思い出を与えてくれました。長きに渡りお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
きっと近い将来貴重な映像となることでしょう。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?
VIDEO : SONIC 883 様