高松琴平電気鉄道 レトロ車両 引退
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2021年8月9日。この日が高松琴平電気鉄道の人気レトロ車両のラストランになるそうです。この度引退する車両は1000形120号と3000形300号の2車両です。
二つの車両のデビューは今から遡ること95年、1926年のことです。ともに経済産業省より近代化産業遺産に認定されております。1000形120号は開業に備えて汽車曾車で新しく製造された両運転台式の半鋼製電動車。客用扉の両側に縦に付く帯が特徴的です。3000形300号も開業から走り続け、半室運転台で3扉車です。角ばった窓枠が特徴的。近年ではイベント列車として活躍しました。
「デビュー当時はとても豪華であった車両で、乗客は下駄を脱いで車内に入ったこともあるという逸話も残ります。国からは近代化産業遺産として認定され、かつて鉄道友の会がエバーグリーン賞を授与した車両でもあります。ファンに愛され国家に大きく貢献した車両ということで間違えないと思うのです。この地の大切な景色の一部でした。これから寂しくなりますよ。いままでありがとうございます。多くの思い出をいただきましたよ。」香川県在住の男性の言葉です。
美しいレトロ車両に出会える最後の機会となるのでしょうか。あなただけのお別れのため現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
(2021年7月執筆)
追記・・2021年11月3日、レトロ電車さよならイベントが開催されるようです。
3000形300号です。大正時代から活躍する車両です。
1000形120号です。地域の景色に溶け込んだ美しい車両です。こちらも大正時代から活躍しております。
長きに渡りありがとうございました。心より感謝申し上げます。
PHOTO:PIXTA
VIDEO : ayokoi 様