マリーン5清水屋 閉店

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山形県酒田市の中心地に位置する百貨店「マリーン5清水屋」(山形県酒田市中町2丁目5−1)が2021年7月15日をもってその歴史の幕を下ろします。

1950年に縫製工場を経営する地元実業家が清水屋百貨店を開業します。ここが当店の起源となりそうです。高度経済成長の波に乗り順調に業績を拡大し、酒田市の中心地「中町」の顔としての立場を構築します。1976年に酒田市内で発生した「酒田大火」でかろうじて被災を逃れた同店。その後の復興局面では先頭に立ち活躍したことを市民は覚えているそうです。特筆すべきエピソードです。

その後、何回かの合併統合などはありましたが、創業以来変わらずに地元密着の百貨店として地域住民の大切な場所であり続けました。ただ近年の経営環境の変化の影響は大きく、業績は低迷基調が続きその進退が模索されていたようです。

「小さい頃、よく連れて行ってもらった百貨店です。大勢のお客様がいて活気があり、おしゃれして訪れた記憶があります。閉店は時代の流れなのかもしれませんが、多くの思い出が詰まっているのでとても寂しいです。いままでありがとうとお伝えしたいです。」酒田市民の男性の言葉です。地域と共に歩んだ歴史は消え失せるものではありません。ゆかりのある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

(2021年8月執筆)

 

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