小牧ダム
- 建物・施設
小牧ダム(富山県砺波市庄川町小牧)は、1925年に着工し1930年に完成した、水力発電用のダムです。高さ約80m、幅300mに17門の放流ゲートを備えており、庄内の谷間に緩やかな曲線を描く美しいダムとして知られています。建設当時は「東洋一のダム」と称されていました。
小牧ダムの建設は、氷見市出身の実業家である浅野総一郎氏の電源開発計画により始まり、設計はアメリカのストーン・エンド・ウエブスター社に依頼して行われました。河川用ダムとしては初めて国の登録文化財に指定されたダムであるとともに、2007年には経済産業省の近代化産業遺産の登録も受けています。
完成から長い年月が経過しているにもかかわらず、その重厚な佇まいはそのまま残されています。こちらのダムの堤頂部分は開放されていますので、興味のある方は一度足を運び、ゆっくりとダムを眺めてみてはいかがでしょうか。
(2023年4月執筆)
PHOTO:PIXTA
京浜工業地帯の父とも呼ばれる不屈の実業家「浅野総一郎」。当地はゆかりの地の一つです。
この機に永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?