駒沢給水塔
- 建物・施設
駒沢給水塔(東京都世田谷区弦巻2丁目41-5)は東急田園都市線桜新町駅の北東に位置する給水施設です。旧渋谷町によって運営される給水所として1999年まで76年もの間使用されていました。
大正初期から発展を続けてきた旧渋谷町は、人口が増加するにつれて井戸水が枯れる・水質が悪化するなどの理由から飲料水が不足。このような経緯から町営水道創設の声が上がり、1923年には第1号給水塔・第2号給水塔が完成しました。この時、北側にある第2号給水塔の方が先に完成したという経緯があります。それぞれの給水塔が完成した翌年には、2つの給水塔がトラス橋で結ばれました。
この給水塔は、2012年に土木学会選奨土木遺産として認定されています。現在はその役割を終えた駒沢給水塔ですが、年に1回一般見学会が行われています。駒沢給水塔に興味のある方は当時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(2023年5月執筆)
PHOTO:PIXTA