【南大東島】シュガートレイン
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南大東島のシュガートレインは、1900年代初頭から利用されていたサトウキビ運搬用の軽便鉄道です。島内を一周する南線と北線、そして集積場と製糖工場を結ぶ短距離路線があり、島の産業発展に大きく貢献しました。当初は蒸気機関車が使用されていましたが、1950年代からディーゼル機関車が導入され、効率化が図られました。貨車だけでなく人車を連結して島民の移動手段としても活用され、島の生活に欠かせない存在となりました。
しかし、1983年、トラック輸送への切り替えによりシュガートレインは廃止されました。現在は線路跡や機関車、貨車などが残されており、往時の姿を偲ぶことができます。
シュガートレインは、南大東島の歴史と文化を語る上で重要な存在です。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。歴史ロマン溢れる鉄道跡がきっとあなたを暖かく迎えてくれるはずです。
(2024年1月執筆)
在りし日の営みの光景です。
島内の各地にかつての線路跡が残ります。
PHOTO:PIXTA