300系トロリーバス 引退
- 乗り物
富山の黒部ダム駅から長野の扇沢駅を結ぶ300系トロリーバスが55年の歴史に幕を下ろします。300系トロリーバスは、1964年に運行開始されました。バスと名がつくものの実は鉄道の一種。「トロバス」という愛称で親しまれ、北アルプス立山連峰の中を貫くように走行しています。路線のほとんどがトンネル内で、そのトンネルの架線からの電気で走行するという現在では珍しい方式で、鉄道ファンや観光客に大人気。車内では黒部ダムにまつわるエピソードなどの映像が流れます。
多くの人々に愛される車両ですがコスト削減などの理由から、運行を廃止することが決まりましたが、今後は車載バッテリーで走る電気バスへ姿を変え、快適に利用客を運びます。最終日は、2018年11月30日の予定です。黒部立山のアルペンルートのアイコンでもあったトロリーバス。いよいよ見納めです。ゆかりのあるかたは、最後にもう一度、乗車してみてはいかがでしょうか。
(2018年6月執筆)
トンネル構内でバスが連なる姿は迫力があります。
PHOTO:PIXTA