秩父鉄道 デキ108号 引退
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電気機関車108号機で行く12系客車乗車ツアー「快速秩父路デキ108号」の運行と撮影会ツアーが12月12日に実施されます。本年11月初旬に秩父鉄道から発表がありました。このイベントをもって「デキ108号」は引退となりそうです。
日立製作所が製造した当車両が松尾鉱業鉄道(岩手県)に導入されたのは1951年のことです。その後、同鉄道の廃止にともなって秩父鉄道に譲渡、そして1973年に主に貨物列車の牽引車両として運行を開始しました。
「このデキ108は、松尾鉱業鉄道末期の塗装そのまま。そして窓の上のひさしは豪雪対策です。そんな細かいところが他と違う車両でした。雪国で活躍した歴史が尊重されていた貴重な車両だといえると思います。青色に白のラインがはいった車両は美しく力強かった。特に秩父の紅葉をバックに疾走する姿がとても印象的でした。製造されて70年。秩父に来てから半世紀。沢山の貨物を運んでくれたのだと思います。本当にお疲れ様でした。」都内在住の鉄道ファンの言葉です。
地域の貨物輸送の歴史の一つの区切りになりそうです。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2020年11月執筆)
歴史ある塗装と豪雪対策の窓上のひさしが特徴的でした。
大仕事をやり遂げたという感じです。
長きに渡り本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
秩父鉄道。秩父の山間を縫うように走る美しい鉄道です。
この機にお手元に映像を確保されてはいかがでしょうか。
VIDEO:ayokoi 様