【日本製鉄】 瀬戸内製鉄所呉地区 全面閉鎖
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日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市昭和町11-1)の高炉が2021年9月29日に休止されます。そして当工場は2023年の完全閉鎖に向けた準備を加速することになります。
1951年に建設され2基の高炉を有する瀬戸内製鉄所呉地区。最初の火入れより約60年間に渡り普通鋼・高炭素特殊鋼・合金鋼などを生産してきました。「私は日本の産業史が大好きです。この場所はもともと呉海軍工廠があった場所です。その跡地に建設されたこの工場は文字通り戦後日本経済を支えてくれたといっても過言ではありません。鉄は国家なりという言葉を文字通り体現してくれた工場だと考えます。時代の流れとはいえとても寂しい。長きに渡りお疲れ様でした。」広島県在住の男性の言葉です。
長きに渡り当地に根をはってきた基幹産業の工場閉鎖はショッキングなニュースとして受け止められています。域内経済を支え続けたその功績は色あせることはなく、人々の間で大切な歴史として受け継がれてゆくことでしょう。
(2021年9月執筆)
追記・・当地の全設備が2023年9月30日をもってその稼働を休止します。(2023年9月)
PHOTO:PIXTA
VIDEO : Final Access ファイナルアクセス
戦艦大和。当工場の前身の呉海軍工廠で建造されました。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?