【鶴舞線】3000形電車 引退
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名古屋市交通局が運営管理し、鶴舞線を走る3000形電車は2023年3月をもって引退することが正式に発表されました。
製造初年度の1977年から営業運用が開始され、鶴舞線の開業時から現在にいたるまで当地の重要な輸送車両として活躍してきた3000形電車。名古屋市交通局が現時点で有する最古参車両、そして名古屋の地下鉄で唯一のチョッパ制御方式を採用する車両であることでも知られます。ステンレス製の車体も特徴的でデビュー当初はかなり斬新な印象を与えてくれた美しい電車です。
「1977年のデビュー時が思い出されます。当時ステンレス製の車体は珍しく、これから新しい時代がはじまるのだなという気持ちになったことが思い出されます。その後、鶴舞線は路線が拡張されたり、周辺地域の開発もかなり進みましたが、そのすべてを見守ってくれたのだと思います。3000形電車は鶴舞線の歴史そのもので、私たちが鶴舞線といえば真っ先に浮かぶイメージがこの電車でした。多くの思い出をいただきました。いままでありがとうございます。」愛知県在住の男性の言葉です。
鶴舞線3000形電車。日本の鉄道史に確かな足跡を残してその役割を終えます。
(2022年6月執筆)
多くの方々の思い出を詰め込んでその歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA