下関市立体育館 閉館/取壊
- 建物・施設
2024年7月末をもって下関市立体育館がその歴史の幕を下ろします。
下関市により38年度国体開催を見据えて、下関市が建築構想を始めたという歴史的史実を有します。その設計は「代々木競技場」などの建設に携わった建築構造家の坪井善勝氏。「新しい構造形式をとること」「集会のための使用条件を十分考慮すること」との建設条件を加味し、HPシェルの大屋根のデザインを備えた、当時最新鋭の体育館を創作します。三つの屋根面で成り立つ二等辺三角形が印象的な建物です。
その歴史的価値は高く評価されており、当体育館は地域のランドマークとして親しまれてきました。しかし、老朽化と耐震不足を理由に建て替え計画が進められ、既に建物の解体が決定しております。
長きに渡り当地を代表する景色の一つを構成し、地域住民の多くの思い出が詰まった建物でもあります。ご興味のある方は是非一度現地を訪問されてみてはいかがでしょうか?
PHOTO:PIXTA